記念日を制定する企業・団体必見!SNSで目立つ記念日を作るための5つのポイント

私は記念日をテーマにしたイラストを毎日SNSに投稿して5年になります。

現在日本で制定されている記念日というものは、1年365日、どの日付にもなにかしらの記念日が存在しています。

ただ、この中で感じてきたこととして、

イラストにしやすい記念日と、しにくい記念日があること、
さらにどんなに良い記念日でも、多くの記念日が集中してる日に制定されたことによって、埋もれて目立たなくなってしまっているもったいない記念日があること、

そんなことがわかりはじめてきました。

逆に、イラストにしにくい記念日しか存在しない日付もあり、そんな日付にあえて他の企業や団体が記念日を制定すれば、その記念日は注目を集めるチャンスがあると感じています。
こうした経験から得た視点を交えつつ、企業や団体がSNSで目立つ記念日を作るためのポイントを、あくまでもイラストレーター目線だけで勝手に提案します。

企業や団体が記念日を制定する際、SNSでの拡散やイラストレーターによる投稿を考慮することで、記念日の認知度を高め、より多くの人々に届けることができるプラスポイントとは何か?

この記事を多少なりとも参考にしていただき、イラストレーターの視点も取り入れながら、SNS時代に即した記念日の制定方法、日付選び、テーマ設定、タイトルの工夫、また、ハッシュタグの特性などを考慮し、SEOにも強い記念日制定を目指していただければと思います。

1. 狙い目の「日付」の選び方

希少で注目を集めやすい日を選ぶ

有名な記念日やゾロ目の日は、多くの記念日が集中しているため、埋もれやすくなります。競合が少なく、かつ月の中で記念日が少ない日を選ぶことで、SNS上で注目を集めやすくなります。記念日が少ない日をあえて狙うことで、その日が毎年楽しみにされる特別な日になり得ます。

たとえば11月11日や8月8日など、ゾロ目の日付の記念日には制定された記念日も多く、そんな日は多くの企業の記念日が重なって埋もれてしまい、もったいないなと感じています。

語呂合わせを活用する

語呂合わせの記念日は多くの人に親しまれやすいです。例として「パグの日」(8月9日)のように、語呂の良い日付を活用することで覚えやすくなり、SNSでの反響も期待できます。語呂を利用したユニークな日付はイラストレーターも視覚化しやすく、共感を呼びやすい点が魅力です。

2. 魅力的で「描きやすいテーマ」の選び方

視覚的にわかりやすいモチーフを選ぶ

これはあくまでもイラストレーター目線だけで解説するのですが、食品、動物、スポーツ、季節感のあるアイテムなど、誰でも視覚化しやすいテーマを設定することで、イラスト化が容易になり、SNSでの共有が増えます。例えば「ドリップコーヒーの日」(10月22日)や「マラソンの日」(9月12日)など、身近で親しみやすいテーマは投稿者の参加を促進しやすく、話題性も高まります。

日常生活に密着したテーマを意識する

日常的な行動やアイテムに関連するテーマ(例:「趣味の日」(4月3日)、「ニオイの日」(2月1日)など)は、多くの人が共感しやすく、イラストとしても視覚化がしやすいです。特にイラストに馴染むテーマを設定することで、SNS上での拡散力が強まります。

3. インパクトのある「タイトル」の付け方

覚えやすく短いタイトル

シンプルで覚えやすいタイトルはSNS上でシェアされやすくなります。たとえば、「いい推しの日」(11月04日)や「左利きの日」(8月13日)といったタイトルにすると、親しみやすさが増し、投稿の際にもハッシュタグ化しやすいです。

ユーモアや遊び心を加える

ユーモラスで親しみのあるタイトルは、人々の記憶に残りやすく、SNSでの投稿が増える傾向にあります。例えば、「恋の予感の日」(5月1日)や「コナモンの日」(5月7日)など、視覚的に面白いテーマやタイトルはイラストの題材としても親しまれやすいでしょう。

4. ハッシュタグの特性を意識した工夫

シンプルなハッシュタグを設定する

制定する記念日のタイトルには、ハッシュタグに使用できない記号(ハイフン、カンマ、空白、波ダッシュ、中点「・」など)を避け、シンプルでわかりやすいものを選びましょう。これらの記号を使ってしまうと、SNSプラットフォームがハッシュタグを正しく認識せず、途中でタグが切れてしまうことがあります。その結果、投稿が検索結果に表示されにくくなり、拡散力が低下するため、不利になります。シンプルなタグを使うことで、視認性が高まり、ユーザーが簡単にそのタグを検索したり利用したりすることができるのです。

例えば、「#湖池屋ポテトチップスの日」(8月23日)や「#スペースインベーダーの日」(6月16日)などのように、長い文字数でも中点も入らず記号で途切れずに連続する文字列のタイトルを推奨します。

実際に私がSNSでハッシュタグを付ける場合には、「e-POWERの日」(11月8日)の場合は「#ePOWERの日」、「はいチーズ!の日」(8月22日)は「#はいチーズの日」とするなど工夫が必要になりますが、このハッシュタグだと全SNSユーザーが共通して使うわけではないので拡散力が低下し、SNS上では不利になります。

イラストや写真で共有しやすいハッシュタグ

#晩餐館焼肉のたれの日」(6月12日)や「#チョコミントの日」(2月19日)のように、フォロワーが参加しやすいハッシュタグを提案することで、投稿数が増え、記念日が多くの人に浸透しやすくなります。

5. 継続的なSNSキャンペーンやイベントの実施

定期的なSNS投稿やイベントの開催

記念日が毎年認知されるように、定期的にSNSキャンペーンやコンテストを開催し、イラストや写真を募集することで、記念日の認知度を高めることができます。また、企業公式アカウントから投稿をリツイートしたり、コメントを添えることで、フォロワーとの交流も促進できます。

年次イベントとしての定着

記念日の恒例イベントとして、毎年イラストコンテストや関連グッズのプレゼント企画を行うと、SNS上で話題が生まれやすくなり、長期的なファンの定着にもつながります。

日本記念日協会に記念日を制定してもらう手順

企業や団体が記念日を公式に制定するためには、日本記念日協会を通じた登録が必要です。以下は、日本記念日協会での記念日制定手順の概要です。(2024年11月時点の情報)

一般社団法人 日本記念日協会

日本記念日協会は、企業や団体、個人が新たな記念日を制定・登録する際の手続きを案内しています。具体的な手順や必要事項については、同協会の公式ウェブサイトで詳細に説明されています。(kinenbi.gr.jp)

主な手順は以下のとおりです:

  1. 申請書の提出:記念日の名称、日付、由来、目的、イベント予定などを明記した申請書を日本記念日協会に提出します。
  2. 審査:協会は、政治的・宗教的・反社会的な要素がないか、文化的・社会的意義があるかなどの基準で審査を行います。
  3. 合格通知:審査に合格した場合、書面で合格通知書と請求書が送付されます。
  4. 登録料の支払い:所定の登録料を支払います。現時点での登録料は1件につき15万円です。(2024年11月時点の情報)
  5. 正式登録:登録料の支払いが確認されると、正式な記念日として登録され、記念日登録証が発行されます。

詳細な情報や最新の手続きについては、公式サイトをご確認ください。(kinenbi.gr.jp)

おまけ

狙い目の日付

冒頭で述べた“競合の多い人気の日付”とは逆の、“イラスト化しづらい記念日しかない日付”について、最後にちょこっと書いておきます。

“イラスト化しづらい記念日”とはどういうものなのかといいますと、

テーマが抽象的でイラスト1枚だけでは表現しづらいもの(「共創する未来の日」、「大切な問いに向き合う日」や、「白露」などの二十四節気関連)や、逆にテーマは明確だが正確に描かなければ伝わらないため資料集めに時間が掛かるもの(「花やしきの日」、「血栓予防の日」や、「イワシの日」などの魚関連)、また作画そのものに時間が掛かるものもそうです。(ピアノの鍵盤、東京都庁の建物などは、その面倒臭さから絵描き泣かせと言われてます)

その他、メーカーが制定する記念日で多いのが、特定の商品名を扱った記念日です。長年親しまれてるロングヒット商品や見た目だけで何の商品かが明確に伝わる個性のあるもの(きのこの山、ハイエイトチョコレートなど)は良いのですが、見た目だけでは饅頭にもお餅にも見えるような個性の出しづらい外見をした地方の銘菓、スナック菓子なのかごぼうのささがきなのか見た目だけではわかりづらい商品、そして全国的に知名度が低い商品などはイラスト化したとしても見ている人には伝わりづらいので描こうと思う候補から外しがちになります。

要するにこれらの点を踏まえると、それらの“イラスト化しづらい記念日しかない日付”に“イラスト化しやすいテーマの記念日”さえ今から制定すれば、ネタに困ってたイラストレーターたちが食いついてきて、こぞってイラスト化・SNS投稿・記念日拡散の手伝いをしてくれる可能性が高いということになります。

そして記念日投稿をするSNSユーザーやブログ発信者の中には、フリー素材画像を添えて投稿する人もわりと多いのですが、イラスト化しづらい記念日というのは同様にフリー素材画像も見つかりづらく、そんな記念日しか制定されてない日付に対して投稿ユーザーたちは、新たな記念日の登場を期待しているはずです。

よって、そんな我々投稿者たちにとってこれまで投稿しづらかった日付こそが、これから逆に記念日の浸透を手伝ってもらえる狙い目の日付になるのではないかと思ってます。

では改めて、特に私自身がイラスト化に難儀している日付をいくつか並べておきます。

  • 1月16日
  • 6月17日
  • 7月2日
  • 9月7日
  • 12月4日
  • 12月5日

まとめ

SNS時代の今、記念日をより多くの人に浸透させるためには、日付やテーマの選び方、シンプルで親しみやすいタイトル付け、ハッシュタグの工夫が重要です。これらのポイントを意識することで、SNS上でイラストレーターやフォロワーから愛される記念日を作り、企業や団体の認知度向上にもつながると思います。イラストレーターとの協力を意識し、クリエイティブな記念日文化をSNSで盛り上げましょう。

これまでSNSに投稿してきた「今日は何の日」のイラストの一部は、他の方にも使っていただけるように無料イラスト素材サイトに登録してあります。
現在、その数が2000枚を超えてきましたので、下記のページでカテゴリー一覧を作って紹介しています。よかったらそちらもご覧になってください。

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