台風でネットが止まって気づいた「ネットありきの生活」――災害に備えて予備回線とオフライン環境を考えてみました

台風25号の影響で、朝からインターネットが使えなくなりました

現在、私は自宅のインターネットサービスとしてJ:COMを契約しています。

普段は特に意識することもなく使っているのですが、2026年9月23日、台風25号の影響によってJ:COMのインターネットが使えなくなりました。

朝から自宅のWi-Fiにつながらず、最初は「ルーターの調子が悪いのかな?」くらいに思っていました。ところが調べてみると、どうやら自宅だけの問題ではないようです。

J:COMからも台風25号の影響によってサービスに支障が生じる可能性があることが発表されており、Xを見てみると、同じようにJ:COMのインターネットが使えず困っている方がかなりいるようでした。

J:COMの公式発表はこちらです。
https://notices.jcom.co.jp/notice/95216.html

幸い、スマートフォンのモバイル回線は使えています。そのため、スマホから情報を調べたり、最低限インターネットへアクセスしたりすることはできました。

ところが、パソコンを使っていつもの作業を始めようとすると、これが思った以上に何もできません。

そこで改めて気づいたのが、現在の自分の生活や仕事は、想像していた以上に「インターネットがつながっていること」を前提に成り立っているんだなということでした。

ネットがないだけで、いつもの作業が一気に止まります

普段は、インターネットが使えることをいちいち意識していません。

電気をつけるのと同じような感覚で、パソコンを起動すればネットにつながる。それが当たり前になっています。

ところが、その「当たり前」が突然なくなってみると、毎日行っている作業の多くがネット接続を前提にしていたことに気づかされます。

Webでの情報収集はもちろん、クラウドサービス、AIを利用した作業、Googleドキュメントなど、普段使っているものの多くがインターネットにつながっていなければ利用できません。

「ネットがないだけで、こんなに何もできなくなるのか」

これは今回、かなり実感したことでした。

もちろん、インターネットがなくてもできることはあります。しかし、自分が毎日行っている作業全体を眺めてみると、かなりの割合が「ネットありき」になっています。

そして、もう一つ考えるようになりました。

それは、今回のようなことは、これから先も起こる可能性があるということ…。

そうそう、それから朝のルーティンをこなすとき、例えば植物に水をあげたり、机やテーブルを拭いたり、掃除機をかけたり、ストレッチをしたり、朝の食事の準備をする、そんなことをするルーティンが私の場合、朝の2時間ほどあるわけですが、その時間にいつも骨伝導イヤホンを使って、Spotifyの音楽を聴いたり、ポッドキャストを聴きながら行っています。

Spotifyはフリープランを使っているので、必ずネットにつながっていなくては聴くことができません。これもできなくなったわけです(あくまでもモバイル回線は使いたくない笑)。あ、それから、朝ごはんを食べる時間も、YouTubeの「後で見る」に保存している大量の動画を観るための消化時間に充てているので、Wi-Fiが繋がっていないとそれもできないわけです(あくまでもモバイル回線は使いたくない笑)。朝からこれらいつものルーティーンがいつも通りにこなせない状況…、これはどうにも朝からリズムが崩れます。

J:COMの設備が無事でも、地域の停電で影響を受ける可能性があります

今回のような台風だけではなく、大雨、地震、停電など、インターネットが使えなくなる原因はいろいろ考えられます。

J:COMの公式発表を読んでみると、台風によって障害が発生する原因として、停電によるサービス停止、停電復旧後もJ:COM設備へ電力が供給されないことによるサービス停止、ケーブル線などの設備損傷によるサービス停止などが挙げられていました。

つまり、J:COMそのものに大きな故障がなくても、地域が停電したり、J:COMの設備へ電力が供給されなくなったりすれば、インターネットが使えなくなる可能性があるわけです。

そう考えると、「自宅にJ:COMの固定回線があるから大丈夫」と安心しているだけでは、災害時への備えとしては少し心細いのかもしれません。

そこで今回、災害対策という意味も含めて、インターネットへ接続する方法を複数持っておいたほうがいいのではないか、と考えるようになりました。

J:COMが使えないときの予備回線をChatGPTに相談してみました

最初に自分で思いついたのは、J:COMとは別の固定回線をもう一本契約すること、ポケットWi-Fiを契約すること、スマートフォンのテザリングを利用することなどでした。

ただ、ここで気になるのがコストです。

私は普段、外出先でスマートフォンのデータ通信をほとんど使いません。そのためモバイル回線も1GB程度の安いプランを契約しており、毎月その1GBすら使い切らないことがほとんどです。

そうなると、その少ないデータ容量を、J:COMが止まったときのパソコンのテザリングで一気に消費してしまうのは避けたいところです。

かといって、年に何回発生するかわからないネット障害に備えて、もう一本の固定回線やポケットWi-Fiへ毎月数千円を払い続けるのも、少しもったいない気がします。

「何か、もっと都合のいい方法はないものだろうか?」

そこでChatGPTに相談してみました。

すると提案されたのが、povo 2.0とIIJmioを非常用回線として利用する方法でした。

IIJmioなら、月額440円から予備回線を確保できます

まず提案されたのがIIJmioです。

IIJmioにはデータ通信専用のeSIMがあり、2026年9月23日時点では、

・2GB:月額440円
・5GB:月額650円
・10GB:月額1,050円

となっています。

IIJmio データeSIM公式ページ:
https://www.iijmio.jp/gigaplan/esim/data

eSIMなので、物理的なSIMカードをスマートフォンへ差し込む必要もありません。対応するスマートフォンであれば、オンラインで契約して設定できます。

月額440円なら、「非常用の通信回線を維持するための保険料」と考えることもできそうです。

これはこれで、なかなか現実的な選択肢だと思いました。

ただ、私の場合は普段ほとんど使わないことを考えると、さらに興味をひかれたサービスがありました。

私の使い方にはpovo 2.0がかなり合っていそうです

それがpovo 2.0でした。

povo 2.0は一般的な月額制とは少し違い、必要なときにデータ通信などを「トッピング」として購入する仕組みになっています。

そして今回、特に「これはいいな」と思ったのが、

データ使い放題(24時間)330円

というトッピングでした。

povo 2.0「データ使い放題(24時間)」公式ページ:
https://povo.jp/topping-list/detail/24

2026年9月23日時点では、購入完了から24時間、330円でデータ通信が使い放題になります。

例えば今回のように、

「朝起きたらJ:COMが使えない」

となったとします。

そんなときだけ330円を支払って、24時間のデータ使い放題を購入するわけです。

毎月数千円を払い続けて予備回線を維持するのではなく、本当に必要になった日に数百円を支払って使う。

普段ほとんどモバイル通信を使わない私には、この方法がかなり合理的に思えました。

もちろん、料金やトッピング内容は今後変更される可能性がありますので、実際に利用するときには最新情報を確認する必要があります。

「Wi-Fiがないのに、どうやってpovoを買うの?」という疑問

ただ、ここで一つ疑問が出てきました。

「そもそもJ:COMが止まってWi-Fiが使えないときに、どうやってpovoのトッピングを買うの?」

という問題です。

よく考えると、非常用回線を使いたいのは、まさにJ:COMが使えなくなっているときです。

しかし私の場合、現在契約しているスマートフォンの主回線がありますので、J:COMが使えなくてもスマートフォン自体はモバイル回線でインターネットへ接続できます。

その通信を利用してpovoのトッピングを購入すればいいわけです。

つまり、大容量のデータをあらかじめ買って寝かせておく必要はありません。

必要になった日に、

「今日はJ:COMが復旧しそうにないから、330円の24時間使い放題を買おう」

という使い方ができます。

これなら無駄がありません。

また、povoの場合はトッピングを持っていない0GB状態でも、最大128kbpsで通信できます。その状態でpovoアプリからトッピングを購入できます。公式にも、0GB時は最大128kbpsで通信でき、トッピング購入はpovo2.0アプリから行う仕組みとされています。

つまり、あらかじめ大量のギガを買っておく必要はありません。

今回のような状況なら、

J:COMが落ちる
→ Xperiaのモバイルデータ通信をpovoへ切り替える
→ povoは0GBなので遅いけれど通信自体はできる
→ povoアプリを開く
→ 必要なトッピングを購入
→ すぐ通常速度になる
→ XperiaのテザリングをON
→ Windows PCをXperiaへWi-Fi接続

となります。

現在のpovoの通常トッピングには、たとえば1GB・7日間390円、3GB・30日間990円、24時間使い放題330円などがあります。

今回みたいに「今日だけJ:COMが死んでいる」というケースなら、24時間使い放題330円はかなり相性がいいのではないかと思ってます。

Xperiaを非常用のWi-Fiルーターにする

私が現在使っているスマートフォンは、Xperia SO-52E(Xperia 10 VI)です。

調べてみると、この機種はnanoSIMとeSIMによるデュアルSIMに対応していました。

NTTドコモ Xperia 10 VI SO-52E 公式仕様:
https://www.docomo.ne.jp/support/product/so52e/spec.html

そのため、現在使っている携帯電話会社のSIMを残したまま、povoなどをeSIMとして追加することができます。

そしてJ:COMに障害が発生したときは、

povo → Xperia → テザリング → Windows PC

という経路で、パソコンをインターネットへ接続します。

要するに、普段使っているXperiaを、一時的に小さなWi-Fiルーターとして使うわけです。

テザリングって難しそう……と思っていました

実は私は、これまでテザリングを一度も使ったことがありません。

ですから「テザリング」と聞くだけで、何となく難しい設定が必要そうなイメージを持っていました。

ところがChatGPTに具体的な手順を聞いてみると、思っていたよりずっと単純でした。

スマートフォン側で「Wi-Fiテザリング」をオンにすると、そのスマートフォン自身がWi-Fiのアクセスポイントになります。

あとはWindows PC側から、普段自宅のWi-Fiへ接続するときと同じようにXperiaを選び、表示されているパスワードを入力するだけです。

「あれ? それだけなの?」

というのが正直な感想でした。

一度Windows側に接続情報を記憶させておけば、次回からはさらに簡単になります。

とはいえ、災害やJ:COMのネット障害が起きてから初めて設定するのは少し不安です。

そこで何も起きていない平常時に、

povoを使う → Xperiaのテザリングをオンにする → Windows PCを接続する

というところまで、一度練習しておこうと思っています。

今回の経験をきっかけに、特にpovo 2.0については本格的に導入を検討することにしました。

そしてもう一つ。「ネットなしでできる作業」を用意しておく

ChatGPTと相談していて、もう一つ「なるほど」と思ったことがありました。

それが、

「予備回線を用意するだけではなく、ネットがなくてもできる作業を用意しておく」

という考え方です。

確かにその通りです。

J:COMが使えないからといって、その日の作業時間をすべて無駄にする必要はありません。

例えば、文章を書くこと。

これは本来、インターネットがなくてもできる作業です。

最近、私はObsidianを使い始めました。

Obsidianはローカルに保存されたファイルを扱えるので、インターネットにつながっていなくても文章を書いたり、ノートを整理したりできます。

ネット障害が起きたら、

「仕方がない。今日は文章を書く日にしよう」

と作業内容を切り替えてしまう。

これも立派なネット障害対策なのかもしれません。

Googleドキュメントも、事前準備をすればオフラインで使えます

ただ、私はObsidianを使い始めてまだ日が浅く、それまで長文を書くときにはGoogleドキュメントを使うことが多くありました。

そこで気になったのが、

「Googleドキュメントは、ネットが切れたら使えないのだろうか?」

ということです。

これもChatGPTに聞いてみたところ、Googleドキュメントには正式にオフライン機能が用意されていることがわかりました。

Google公式「オフライン時にGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドで作業する」:
https://support.google.com/docs/answer/6388102?co=GENIE.Platform%3DDesktop&hl=ja

Windows PCの場合、ネットにつながっているうちにGoogle Driveのオフラインアクセスを有効にしておけば、インターネット接続がない状態でもGoogleドキュメントを作成・閲覧・編集できます。

最近使用した一部のファイルはオフライン用として自動的に保存されますし、

「この原稿だけは、ネットがなくても絶対に使いたい」

という文書については、個別に「オフラインで使用できるようにする」と設定しておくこともできます。

オフラインで編集した内容は、再びインターネットにつながれば同期されます。

ただし、ここで重要なのは、ネット障害が起きてからではなく、ネットが使える平常時に設定しておく必要があるという点です。

今回のJ:COMの障害が解消したら、現在執筆中のGoogleドキュメントや頻繁に使う文章については、PC側でオフラインでも利用できるようにしておこうと思っています。

「予備回線」と「オフライン作業」の二本立てで備えておく

今回のJ:COMのネット障害を経験して、災害への備えというと食料、水、電源などを思い浮かべがちですが、現在の生活では通信手段も重要なインフラの一つになっているのだと改めて感じました。

そして今回、自分なりにたどり着いた対策は二つです。

一つは、J:COMが使えなくなったときに利用できる、別系統の通信手段を用意しておくこと。

もう一つは、そもそもインターネットがなくても進められる作業環境を整えておくこと。

私の場合、普段はこれまで通りJ:COMを利用します。

スマートフォンの主回線についても、現在の安いプランのままで十分です。

そしてJ:COMに障害が発生したときには、必要に応じてpovo 2.0を利用し、XperiaからWindows PCへテザリングする。

一方、ネットにつながっていなくても問題のない作業については、Obsidianやオフライン設定したGoogleドキュメントを使って進める。

この二つを準備しておけば、次に同じようなネット障害が起きても、今回ほど「何もできない」という状態にはならずに済みそうです。

普段、何事もなくJ:COMのインターネットにつながっていると、こういうことを考える機会はなかなかありません。

今回の台風によるJ:COMのネット障害は、もちろん不便でした。

でも、

「ネットが止まったら、自分は何ができなくなるのか。そして、そのときどうするのか」

を一度きちんと考えるきっかけにはなりました。

今さら「インターネットに依存しない生活に戻ろう」と考えるのは、あまり現実的ではありません。

むしろ、ネットを使うことが当たり前になっているからこそ、使えなくなったときの逃げ道を一つ、二つと用意しておく。

それくらいが、今の時代にはちょうどいい備えなのかもしれません。

【追記】J:COMからネット障害の原因が発表されました

この記事を書いたあと、9月23日に発生したJ:COMの大規模なインターネット障害について、J:COMから正式な原因が発表されました。

当初、私は台風25号の影響もあり、「今回の障害も台風の影響なのだろうか」と考えていました。

ところが、9月24日にJ:COMが発表した調査結果によると、今回の障害は台風そのものが原因ではなかったようです。

J:COMによれば、外部から大量のアクセスがあり、DNSサーバに高い負荷が発生したことによって障害に至ったとのことです。

障害は9月23日の午前8時55分から午後6時ごろまで続き、最大影響対象件数は約408万件(J:COMサービス加入世帯)だったと発表されています。

J:COM公式発表はこちらです。

また、今回の障害について報じたITmedia NEWSの記事はこちらです。
https://www.itmedia.co.jp/news/article/2609/25/2000001729

「外部から大量のアクセス」ということは、サイバー攻撃だったのでしょうか?

この発表を読んで最初に気になったのが、

「外部から大量のアクセスということは、もしかしてサイバー攻撃を受けたということなのだろうか?」

ということでした。

大量の通信を送りつけてサーバやネットワークへ負荷をかけ、サービスを利用できなくする手法としては「DDoS攻撃」がよく知られています。

そのため、今回発表された現象だけを見ると、DDoS攻撃を連想してしまいます。

ただし、ここは少し注意が必要です。

現時点でJ:COMが公式に発表しているのは、あくまで「外部から大量のアクセスがあり、DNSサーバに高負荷が発生した」というところまでです。

J:COMは今回の発表の中で、それを「DDoS攻撃」あるいは「サイバー攻撃」だったとは断定していません。

したがって現段階では、

「外部からの大量アクセスによってDNSサーバに高負荷が発生し、大規模なネット障害につながった。ただし、それが意図的なサイバー攻撃だったのかどうかまでは公表されていない」

と理解しておくのがよさそうです。

ちなみに障害が発生した9月23日には、J:COMからネットワークの提供を受けている一部のケーブルテレビ事業者が、一時「外部からの攻撃のため」とホームページに掲載し、その後この表記を削除したことも報じられています。

FNNプライムオンラインの記事はこちらです。
https://www.fnn.jp/articles/-/1119543

原因は想像していたものとは違いましたが、「予備回線を持つ」という結論は変わりません

今回の正式発表を知って、少し意外でした。

記事を書いた時点では台風25号の影響を疑っていたのですが、実際にJ:COMが発表した原因は「外部からの大量アクセスによるDNSサーバの高負荷」でした。

ただ、原因が台風であっても、設備トラブルであっても、あるいは外部からの大量アクセスであっても、利用者側から見れば、

「突然、自宅のインターネットが使えなくなることがある」

という点は同じです。

むしろ今回の件で、予備回線を持っておく意味をさらに感じるようになりました。

自然災害だけを想定していればよいわけではなく、自分ではどうすることもできないさまざまな理由で、固定回線が突然使えなくなる可能性があります。

だからこそ、この記事で考えた、

「J:COMが使えなくなったら、スマートフォンの別回線とテザリングでパソコンをつなぐ」

という備えは、やはり用意しておいて損はなさそうです。

そして、ネットそのものが使えないときには、ObsidianやGoogleドキュメントのオフライン機能を利用して、ネットを必要としない作業へ切り替える。

今回のJ:COMからの続報を読んで、「何が原因で止まるか」を予測することより、「何が原因で止まっても困らないようにしておく」ことのほうが大切なのかもしれないと、改めて感じました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA